父になる

順調であれば、明日父親になります。
生まれてくる子どもの顔がとても楽しみです。

将来は何かのプロ選手になって、とかとか、いろいろな皮算用の時期もありました。多分今もそういう気持ちは少しはあります。
でも、まずは無事に生まれてくれ〜ってのが、気持ちの大半を占めますね。
これは対外的な模範解答を装っているのではなくて、ホント、正直なところ。
 
 
さっきの電話では、
心配性の妻に「何とかなる」というロジックが説明できず、
とにかく今日のところは早く寝て、体調整えることしかない、としか言えず。
なんか、「加油!」とか、ひねったことしか浮かんでこなくて、心に響くような、励ませるような、気の効いた言葉が出てこないです。
そんな説得力のない言葉で電話切って、結果的に多分僕の方が、何とかなるさ、と、慰められています。
 
 
 
 
道のりは短くはなかったと思います。
 
 
 
治療を受けながら、不妊、って診断された直後のタイミング法がばっちり当てはまってしまったこと。
妻が、妊娠した、と泣いてしまったこと。
何個入りの妊娠検査薬を買うかで色々考えたこと。
せっかく予約した台湾旅行をキャンセルしたこと。
つわり。
寝つわり。
食べつわり。
両親への報告。
え?こんな早いの?ってびっくりした子どもの心音。
妊婦での国内線飛行機搭乗
犬の日、安産祈願
ベビざらすとか赤本のツアー
ずっと性別がわからなかったので黄色・緑系の服を買ったり。
日に日に大きくなるお腹の中の子どもへの呼びかけ。
・・・どれもどれも懐かしい思い出です。

 
赤ちゃん用に様々な物は買い揃えても、
これから子どもを育てていく心構えが大事なのは理屈ではわかっていても、
わかったようなふりをして
できなくてもできるような顔をして、
どーんと構えて、結果的に妻子を支えられている状態でいれたらと思います。

  

テレビなんかのドキュメンタリーで出産をテーマにした番組とか照れくさいし、
どうしても泣いてしまうから結構避けて通ってきました。
明日は、強制的に向き合うことになります。
気持ち的には、心配させないように、号泣しないつもり。
妻と一緒にみた観かけのビデオを消化して、
少し涙を出しておいてから、病院に出かけようかな。
 
 
そんなわけで、命がけで出産をする妻を応援しています。
面と向かって言えないないので、こんなところにメモっておく、と。