ちはねーの彼氏事件

どうも、駄目だ。
知春さんに彼氏がいることが発覚して依頼、どうも、駄目だ。
どうしてだろう。「彼氏?そんなもんいませんよ!」とつばを吐き捨てるあの知春さんに彼氏ができて、悔しいのだろうか?
その彼氏に嫉妬?僕が?なぜ?
いや、そんな事ない。ないはずだ。
僕は、このやろぉ〜、と言っているアンガー状態の知春さんが、好きだったのか?
いや、そんなことはない。絶対にない。
「竜也〜!」とか大声で言っている姿を見て、「てめぇいい加減にしろよ!」と蹴りを入れたくなることはあっても、それが、イイ、萌え、なんてことありえない。
でも。

そうか!
きっと僕の好みは。
あいつ、損だよな、という人だったり、どことなく不幸せな人が好きだったりするのかもしれない。

不幸な人や、かわいそうな人、もう見てらんない、という人。
そういう人から見たら、僕のこのおかしな優しさや、平均以下のこの顔立ちが、見ようによっては白馬の王子様に見えたりするのだろう。
そして、その状態を望んでいるのが僕なんだろう。
ひどく自分勝手だ。
所詮、そのレベルの僕だ。
自分のことしか考えられないような、
こんな状態では、よっちを幸せにすることなど出来やしない。

だから、もう一度、別れて自分と向き合いたい。